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池田律子/廣瀬智央著 旅して見つけたイタリアの保存食レシピ [ブックデザイン]

先日、増刷したとの嬉しい連絡を
版元の阪急コミュニケーションズさんからいただきました。
イタリア料理・食文化講師の池田律子さんと、
イタリア・ミラノ在住のアーティスト廣瀬智央さん
“まだ知られていないイタリア各地の素晴しい食の世界を紹介したい”と、
企画の相談にみえたのは、かれこれ数年前。
取材時の楽しくおいしいお話しと写真の数々に
食欲を刺激されまくりの打ち合わせを重ね
じっくり時間をかけて仕上がった「イタリアの保存食レシピ」です。

美味しい野菜やフルーツが店頭を賑わすこれからの季節に
ぜひトライしてみたいレシピの数々。
手に入りにくいイタリアの食材に替わる
日本の食材も紹介しているので、ご心配なく。
おなじみのオリーブのオイル漬けやピクルス、
ドライトマトやチェリーのシロップ漬から、
アンチョビやマグロのオイル漬け、レモン塩、バルサミコ酢、
ミラノの隠れ家レストランの秘密の食後酒!まで手作りできちゃう、
イタリアの豊かな食を満喫できる一冊です。

美しい写真とエッセイに、地元の食情報まで充実していますので、
料理好きはもちろんイタリア好き、旅行好きの方にもおすすめします。

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コウケンテツ著 鶏本 [ブックデザイン]

その名の通り、一冊まるごと鶏肉料理。
コウケンテツさんの「鶏本」(ソニー・マガジンズ)です。
鶏肉のあらゆる部位を、韓国はもちろん、和、洋、中での
手軽な家庭料理にアレンジしたコウケンテツさんのレシピは、
目からウロコの美味しさです。(もちろん試食ズミ)

最初の打ち合わせは
「今までのコウケンテツ料理本とは違う仕上がりにしたい」
とのコウさんの言葉からスタート。
レシピや構成からスタイリングや写真のあり方まで、
コウさんの提案に満ちた一冊をつくろうと、スタッフでアイデアを出し合いました。

コウさんが丁寧かつ手早く次々と料理を仕上げれば、
ざくっとした素材感と渋い色調のクロスや器をセレクトした
しのざきたかこさんの異国を感じさせる都会的なスタイリングと、
料理の一番美味しい顔とタイミングを逃さない木村拓さんのカメラが待ち受ける。
三者の絶妙なコンビネーションが楽しくスリリングな撮影現場でした。

料理に向かうコウケンテツさんの姿勢と、
できたての料理の湯気や香りが伝わるような
ライブ感のある、おいしい一冊を目指しました。
丹地陽子さんのリアルな鶏のイラストがポイントです。

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大森由紀子著 新版 私のフランス地方菓子 [ブックデザイン]

IT IS DESIGNウェブのWorks欄を更新しました。
アップした作品を、順次ご紹介します。

フランス菓子・料理研究家の大森由紀子さんが、
13年前に発行した本のテキストやレシピを改訂し
新版・私のフランス地方菓子(柴田書店)として発行するということで
装丁とレイアウトを担当しました。

作って美味しいのはもちろんですが、
フランスの地方にある数々の伝統菓子の物語とレシピ、
大森さんのフランスでの楽しいお話しがたくさん詰まった充実した一冊です。
時々登場するアンティークの焼き型も見逃せません。

お菓子の写真は前回出版時のものと、新たに撮影してもらった数カットを
合わせて使用しています。
前回分の写真はすべてポジフィルムでの撮影ということで
大量のポジフィルムが届きました。
写真をはじめ、制作を巡る環境が大幅にデジタルへと移行したのは
ほんの10数年のあいだのことだったのだな
と、今更ながら実感しました。

フランス菓子の物語が垣間見えるような
素敵なカバーのイラストは
丹地陽子さんにお願いしました。

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飛田和緒著 毎日のみそ汁100 [ブックデザイン]

2003年5月に初版した料理研究家 飛田和緒さんの
「毎日のみそ汁100」(幻冬舎)10刷を発行するとの
連絡が届きました。
この本は、企画段階から参加していたこともあり
思いも一入です。

ついお決まりになりがちな“みそ汁”に
豊富なバリエーションを与えた画期的なもので
飛田さんの自由な発想とアイデアに溢れたレシピが満載です。
そして料理初心者にとっても、決して難しくないところがポイントです。

そんな料理の“楽しさ”を
デザインからもお伝えできていれば、、、と思います。

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廣瀬智央 Bluebox [アート]

イタリア・ミラノ在住のアーティスト、廣瀬智央さんから封書が届きました。

これは廣瀬さんの作品「Bluebox」をコレクションしている人へ
ある日、廣瀬さんから空のオリジナル リバーサルフィルムが届き
コレクションに加えていく、作家とコレクターが時間を共有する
アートプロジェクトの一貫です。

Blue boxには
廣瀬さんが撮影した様々な国の空の写真集、
青色顔料であるラピスラズリ粉末、
コラージュやドローイング、
実際に使用した航空券などなど
たくさんの“空”の断片が詰まっています。
今日は久しぶりにboxを開けて
送られてきた“空”の断片=フィルムを加えました。

日々の生活の中に思いがけず届いたエアメールから
送り手、その国へと思いをはせる
そんな得難い時間を一緒に受け取りました。

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INAX ガレリアセラミカ「森庄平展」  [展覧会]

INAX ガレリアセラミカは、
新鋭の陶芸作家の個展を開催するギャラリーで、
かれこれ16年、展覧会のDMとリーフレットのデザインを担当しています。

本日5月7日から「森 庄平展」がスタートしました。

会場は、
青味がかった白のつるりとした砥部焼の
客船、タンカー、小舟や軍艦から潜水艦、魚のかたちをした漁船など、
500隻を越える船で埋め尽くされていました。
見る人の想像力をかき立てるような
わくわくと楽しい素敵な展覧会です。

デザイン用に送られてきた作品の画像は、
幾隻もの真っ白な船が白い空間の中をゆく、
美しく、愛らしいものでした。
今回は、その透明感を生かすデザインを心がけました。

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森庄平「白い船(風景-07)」2009 photo:本田犬友

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根本きこ著 もののかたち+たべるかたち [ブックデザイン]

こんにちは。
ここではイットイズデザインが手がけた仕事を逐次ご紹介します。

まずは、
Lingkaranでの5年間に渡る人気連載をまとめた、
根本きこさんの「もののかたち+たべるかたち」(ソニー・マガジンズ刊)が
4月20日発行されました。

時を経て「もの」に刻まれた豊かな表情を見いだし、慈しむ
根本さんのエッセイ&レシピと大沼ショージさんの写真で綴られた
“写真集のような料理本”です。

ちなみにカバーのタイトル部分は、ゴム印が元になっています。
何枚もの試し捺しの中から厳選の1枚
適度な擦れぐあいが決め手でしょうか。
手ざわり感を大切に、ブックデザインしました。

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